市民運動の意義

福山市民が署名活動によって意志を示したのは昭和55年の「広島大学福山分校跡地を守る会」の活動以来で、何と27年振りのことです。「あなたも広大跡地の森づくりに参加して下さい。」との呼びかけに３万人の市民が署名に応じました。その時の会員はたったの８名だったから驚きです。しかし、今回の福山駅前水辺公園プロジェクトには、既にこんなにも多くの方々が賛意を示しておられます。皆様のパワーが結集すれば必ずや実を結びます。そして、福山市制百周年には整備された水辺公園へ孫と訪れ、「ここはね、400年前にお殿様が造ったお堀だけど、お前が生まれた頃に壊されそうになったんだ。でも、おじいちゃん達がみんなで力を合わせて守ったんだよ。」と言える日が、必ずや訪れるでしょう。

最後に発起人のお一人である松岡巌（いわお）さんの言葉をご紹介いたします。
「未来は、過去の歴史との精神的連携を持たなければならぬ。歴史的伝統の上に築かれない文化は、いつも滅びる運命をもつことを想起すべきである。福山の文化は福山の歴史の中に足をおろさなければ、決して育くまれることはない。」

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